1989 Mexico, Laura Esquivel
タイトルに惹かれた。
Como Agua Para Chocolateとは、
チョコレートが溶けるにふさわしい温度のことを指す。
濃厚な感情の状態、もしくは吹き上がるような怒りのメタファー。
末娘は結婚せず母親の面倒を一生見なくてはならない。
そんな家の慣習がまかり通る時代。
キッチンで育ったTitaは、食べ物の魔法を知っている。
どろどろしていてあまり好きではなかったけれど、
善と悪の分け方が極端。
レシピが魅力的で、描写もきれい。
時代と場所をとても反映している人間関係は興味深い。
特に、社会の女性に対する考え方。
Santiago de Compostela