Wednesday, November 4, 2009

Apocalypse now


(1979)
Directed by Francis Ford Coppola.
With Marlon Brando, Martin Sheen, Robert Duvall.

「地獄の黙示録」「闇の奥」

"Heart of Darkness"を基にしてベトナム戦争の残酷さ、非人道的な姿を描く。
現実ではないとしても現実だったかもしれない。

サーフィンをするために村を焼き払う隊長。
死んだ敵の体の上にDeath cardを無造作に投げ落とす。
重傷の敵に同情心を見せたかと思うと次の瞬間にはサーフィンの話をしている。
戦争が、彼にとってはゲームの一つとしか捉えられていない。
鬼ではなく部下にも人気のある一人の人間。
銃弾の飛び交う中、恐れないと立ち上がった姿は狂気の中以外の何者でもない。

被害者は直接の攻撃対象とされた人々だけでない。
優位に立って無感覚に攻撃をしているように見えるアメリカ軍の兵士にも及ぶ。
自分が生きてきた価値とはあまりに切り離された世界に連れてこられた青年たちが次第に精神を病んでいく。

悲惨な状況を見たウィラードの頭に浮かぶ疑問。
カーツは何の罪を犯したのか。
このような殺人が堂々と認められているこの場所で、何をもって殺人罪と呼ぶのか。
ここでも人の命が平等に価値あるものではなく、社会の、そして個人の判断に委ねられている。

ジャングルの中に立てられたぎらぎらとしたステージのプレイガールを取り囲む迷彩色の服を着た集団。
それを柵の外の闇から見つめるベトナム人。
華やかな『文化』を発展させたアメリカの成れの果て。

自分はコックになりたかったのだと嘆くchef
虎との遭遇で、ボートから決して出てはいけないとヒステリックに繰り返す。

罪のないベトナム人の一家が、狂気の銃弾によって倒れる。
子犬を思っただけなのに、命を落とした少女。
無表情にとどめを刺すウィラード。
ボートの中の力関係が崩れかかり、極限状態によって判断を狂わせていく兵士たち。

ベトナム戦争のことなど何も知らないサーファーのlanceが子犬を庇い戦場を見つめる姿は無邪気にも見える。
顔を緑色に塗り、これでカモフラージュができると言い、子どもに戻ったように見える。

軍部の指令を無視し、密林の中に自分の王国を作ったカーツ。
Heart of Darknessでは、彼は象牙に取り憑かれていた。
ここで彼が求めていたものは何だったのか。
彼の王国は、無惨な死体が転がっており、明らかに暴力から無関係な世界ではないのに、そこに人々が求めたものは何だったのか。
力での支配が行われていたとしても、あの様にカーツが慕われていたのはなぜ?

この王国では、犠牲者の姿が露になった隠喩?
実際にはこのように犠牲になっている人間がおり、その上で権力が成り立っている。
それが巧く隠されているだけである、と言いたいのかな。

自分の死を感じたカーツは遺言めいた言葉をウィラードに残す。
自分が死んだら、息子に自分が行ってきたことを伝えて欲しいと。
そして、彼には自分を殺す権利はあっても、人殺しと呼ぶことも、自分をjudgeすることもできないと。
Horror, horror.
カーツが見た地獄は、単にこの非人道的な経験を指すのかがよくわからない。

アメリカ軍が予防接種を行った子どもたちの腕を切り落とした解放軍。
信仰や信念もまた狂気となる。
敵ですらない人間を傷つけるその責任はどこへ?
そして、その状況を作り出すのが戦争。
それがここで言われている地獄の一部であるとしてもそれだけではない。

生け贄の水牛とカーツの暗殺が同時に映し出される。
カーツ王国はウィラードを王として迎え、武器を捨てたのか。
しかしここで武器を捨てたことはベトナム戦争自体とは何の関係もない。
だとしたら虚偽の世界を捨てた?不平等な社会構成を?

Friday, October 30, 2009

Voces Inocentes

(2004) Mexico
Directed by Luis Mandoki.
With Carlos Padilla, Leonor Varela, Gustavo Muñoz

生きる権利。
全ての人間は幸福に生きるために生まれてくる。
それを強く意識させられた映画。

1980年から12年間もの間続くことになるエルサルバドルでの内戦。
12歳になると徴兵される少年たち。
この話が実話であることが重い。

中南米の映画に出てくる教会と学校。
実際に自分の真実を貫いた聖職者はどれくらいいたのだろう。
それでも、こういう人がいたと思うと胸が熱くなる。

禁止された歌を聴きながら歩くChava
子どもをかばうために自ら盾となる神父。

何を守るために戦争を始めたのか。
何かを守るために、誰かの大切な人を傷つける。
そんな状況に置かれて、麻痺する感覚。

同じ環境にいた子どもが、
無邪気に笑い合っていた仲間だったはずなのに、
武器で人を脅すことを覚える。
本当は何のために戦っているかすらわからないのに、
必死に銃を撃つ。
そうしなければ自分が生き残れないから。

非人間的に見える兵士たちが、
ヘルメットをとった瞬間に見せる人間の顔。
選んだわけではない。

Gringo
アメリカ兵に与えられたガム。
おいしかったガムが、
一瞬にして味を失う。

銃弾が飛び交う中、
生命の危機にさらされた環境で、
静かに歌うtechos de carton

大切な人を想う気持ちがひしひしと伝わる。

Farabundo Martí National Liberation Front (FMLN)
反抗と犠牲

兵士は、指導者は、何を求めているのだろう。
何を求めて非人間的になるのだろう。

罪のない人々が敵に見え、
敵を全て消滅させようという心理にたどり着くには、
どのような経緯があるのだろう。

75000人が殺されたエルサルバドルの内戦は終わったけれど、
世界には300万人の少年兵がいるという事実を訴え続ける。

Sunday, October 25, 2009

笑顔

どんなところにいても、
変わらずにこにこしている彼女を見て、
ああ、すごいなと思ったところ。

パワーと魅力に溢れていて、
素敵。

Saturday, October 24, 2009

Machuca

(2004) Chile
Directed by Andrés Wood.
With Tamara Acosta, Matías Quer, Alfredo Ahumada.

1973年のSantiago de Chile
裕福な家庭の少年たちが通う私立学校。
そこに貧困層の少年たちが連れてこられる。
彼らを兄弟のように受け入れなさいと。

戸惑う子供たち。
それまで”見たことのない”世界が自分のテリトリーに入ってきたのだから。
しかし、次第に距離が近づくGonzaloとMachuca。
自分にはない環境を新鮮に感じ、仲良くなっていく。

親たちの集まる礼拝堂。
富裕層と貧困層の対立が強調される。
こんなに近くにいるのに届かない。

Machucaの母親の言葉が胸にしみる。
世界は変わらない。弱者はいつまでも弱者であると。
貧困の輪を思い出した。

それに対するGonzaloの母親。
子供たちをりんごとなしに例えてちがいを強調。
それに対して父親が「ちがうからこそ一緒にするんだ」というけれど、
人間が”ちがう”という時点で奢りだと思った。
MachucaとGonzaloの何がちがうかと言えば、環境。それだけ。

信念に基づき、ばからしく見えることもあっても、少年たちの教育に全てをかけたPadré McEnore。
"Este ya no es un lugar sagrado." "El Señor ya no está aquí"と、火を消すシーン。
涙を流し続けながら聖体をむしゃむしゃと食べきる。
だけど、彼の伝えたかったことは少年たちに伝わっていると思う。
何も感じていないように見えるGaston少年の中にも。
それがこの先の行動に表れなかったとしても。

それぞれが家族に対して悩みや問題を抱えている。
自分の、家族の幸せ。

それが踏みにじられる。
人間が、人間として扱われない。
その痛みは政治家たち、兵士たちには届かないのか。
ナショナリスタのデモに参加する富裕層。
他人の痛みを感じることはないのだろうか。
気がついていないのだろうか。

同じ時代、同じ場所、同じ年齢の少年が経験する大きな違い。
Mira me!と叫ぶだけで助かるGonzaloとどうしようもできないMachuca。

国際的な反応もFIFAの表面的な調査による判断で隠されてしまう。
壁の落書きNo a la guerra civil!がA la guerra civil!に変わり、全ては闇の中へ。




Sunday, October 18, 2009

順序

生活においての優先順位。
食が第一位なことに気がついた。
一緒に食事をして、その喜びを分かち合えること。
些細なことかもしれないけど、大きなこと。

恋愛において、どんなに性格があっても、
食への気持ちがちがったらだめかもしれないと思うくらい。
物事へのこだわりはあまりない方だと思うけど、
食については普通以上かもしれない。

おいしく食べたい。
健康的に食べたい。

原形が見えないものは食べたくない。
作った過程が見えるものが食べたい。

肉食はなるべく減らしたい。
代わりにチーズ食にしたい。

新しいもの、ちがうものを食べたい。

すきな人と一緒に食べたい。
おいしいね、って言いながら食べたい。

体の求めるものを食べたい。

あれ?言いたいことが変わっちゃった。

Sunday, October 11, 2009

Valentín

(2002) Argentina

家族とは。
愛とは。
幸せとは。

自分の力ではどこにも行けないとき、
それならばどうするか。

Like a Dream

特別って、降ってくるものじゃなくて、
自分で作るものだって思えるようになったのは、
人生の宝物のひとつ。

時間を大切に使おう。
最近少しできてる気がする。

特別な人がたくさんいるって幸せ。
それを相手にも感じてもらわなきゃね。