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Wednesday, August 21, 2013

AMOUR (2013)


なんとも、言えない感覚が残る映画だった。
相手を思いやる優しさと、自尊心と、苦しみ。

他所で生活をしている子どもたちは結局、
この空間の外におり、理解者であっても共有者ではない。
濃密な空間、濃密な時間。

二人で、
ここまで相手のことを思いやれるのか、
これは思いやりなのか、

「年老いる」方向にしか向かっていけない、
人間の生とは何か、という問いが残った。


Wednesday, January 18, 2012

Tu seras mon fils

Directed by Gilles Legrand.
With Niels Arestrup, Lorànt Deutsch, Patrick Chesnais, Anne Marivin
ワイン造りに照明を当てて、家族の葛藤を描いた作品。
ストーリーに共感できないながらも、
土地の魅力をふんだんに映し、映像としては楽しい映画。

厳しいけれどもいかにもな父の方に肩入れしてしまうので。
身体で習得してきた技と大学院の証書に裏付けられた技。
ジェネレーションの違いが浮き彫りになる。

しかし、人間のすることってわからないものですね。


Monday, June 27, 2011

Copie conforme


(2010)
Directed by Abbas Kiarostami
Starring Juliette Binoche, William Shimell, Jean-Claude Carrière

ゆったりとした時間が流れる映画。
どこからが現実なのか分からなくなる。
ヨーロッパの田舎らしい美しい風景と混ざり合って、
延々と会話だけをメインに続いていくけれども、
不思議と飽きない映画でした。


フランス、イタリア合作

Sunday, May 1, 2011

Gainsbourg

(2010) 
Directed by Joann Sfar
Starring Eric Elmosnino, Laetitia Casta, Doug Jones.


徹底して第三者の目線から語られる物語。
もっと心の説明があってもいいかなと思ったり。
でも今は亡き彼に敬意をはらった映画の作り方だと感じた。
フィクションだと強調してある点。

非現実さを混ぜることでミステリアスな部分を壊さずに。
楽しめるけれど、最後の方が薄い。
女性との関係ばかりで少し飽きるかな。
実際そうだったのかもしれないけど。
やっぱり少しは狂気の説明なり解説なりがあればなぁと。

Tuesday, April 26, 2011

Before Sunset

Directed by Richard Linklater.
Starring Ethan Hawke, Julie Delpy, Vernon Dobtcheff.

パリが見たくて観た映画。
異常にドラマチックな設定がされていないところに共感が持てる。
ほとんどのシーンが二人のダイアローグ。
途中からちょっとどうでもいいっていう気分になってきたけど。

パリ散歩の予習に。


Sunday, April 3, 2011

Le Bonheur

(1935)
Marcel L'herbier
Gaby Morlay, Charles Boyer, Michel Simon, Paulette Dubost

何を考えているのかさっぱり読めない憮然とした表情。
自分をひどく扱うという理由で彼に魅力を感じる女優。
豪華な舞台で繰り広げられるドラマ。

MICMACS A TIRE-LARIGOT

(2009)
Directed by Jean-Pierre Jeunet.
Starring Dany Boon, André Dussollier, Yolande Moreau.

アメリの監督、というイメージが強いだけに
なかなかそこから抜け出るのは難しい。

でも、アメリのかわいらしさとは違うけれど、
この監督らしい演出の連続。
アメリではこの毒々しさはメルヘンの世界に隠されていた。
そしてつながるものを感じる。

独特のユーモアと、かわいいものへのセンスが光る。
かわいい=不完全なものへの慈しみだとすると、
この監督はアニメ的な監督なのね、とちょっと飛躍。
ホームアローンの大人版?

最後の演出が笑える。

Friday, February 18, 2011

Entre les murs


Directed by Laurent Cantet.

映画を観ているというよりは、ドキュメンタリーを観ている気分。
ドミュメンタリーも何かの表現の一部であるとすれば、
映画とドキュメンタリーの差というのは微妙な所。
現実にありえそうなフランスの一風景の創造。

一人の教師の日常を彼の視点から追いかける。
感情のナレーションはなく、登場人物の表情や台詞が全て。
だから余計に現実と混同してしまいそう。

ひとりの教師。
それ以上でも以下でもない。
個人の力には限界がある。

高校生という自分の世界に住んでいて、
大人の話は聞かない。
でも純粋なところもある。
プラトンを読む生徒でもある。

歯がゆい。
高校生と大人の世界の間にある隔たり。
教師も一人の人間だよ、と。
高校生の時に見ると教師への接し方、変わっていたのかな。

Monday, October 4, 2010

L'anacoeur


(2010)
Directed by Pascal Chaumeil.

クラシックなフレンチラブコメディ。
美しくて、笑えて、安心して見られる映画。

Thursday, September 10, 2009

薬指の標本

監督;Diane Bertrand
原題;L'annulair

感覚に訴えてくる映画。
音と質感の表現が圧倒的。

ぞくってするほど、感覚が伝わってくる。

青に金の蝶が舞う冷たいタイル。
深い赤のエナメルの靴を履かせる仕草。
透きとおった風に揺れるドレス。
優雅に、気が狂ったように揺れるブランコ。
亡霊のように雨の窓に映る二人。

「私はあなたに囚われていたかった。
 この靴を履いたまま。」

本がすき。
小川祥子の日本語がすき。

警告に対して、どこにも行きたくないと答える彼女。
捕われていることが心地良いという感覚。
自由であることが、自分で全てを決めれることが重荷。
分かる気がした。

決められた生活。
決められた順序。

ないものねだりなのだろうと思う。
自由がなければそれを欲する。
自由であれば不安になる。

日本文化に基づく感覚かと思えば、
映画化した監督はフランス人。
不思議だ。

Tuesday, June 16, 2009

Hiroshima Mon Amour



(1959)
Directed by Alain Resnais.
With Emmanuelle Riva, Eiji Okada, Stella Dassas.
     
いくら探してもないと思ったら、邦題が「24時間の情事」
このタイトルなら惹かれなかったかも。
      
まず、原タイトルの音が好き。
"Hiroshima Mon Amour"
初めて、これを音として耳にしたときから、ずっと頭のどこかに残っていたこの響き。
      
この映画が伝えたかったことを、私がちゃんと理解したかどうかはわからないけれど、
人を好きになるなんて、こんな些細なきっかけなのかもしれない。
   
生まれた国がちがっても、
人種がちがっても、
育ってきた文化がちがっても、
そこに、目の前にいるんだから、
好きになったって不自然じゃない。
    
でも、好きって、それだけではなくて、
いろんな要素が覆いかぶさってきて、
根本の衝動的な感情だけではどうにもならなくなる。
でもそれも、好きのひとつ。
      
忘却。
彼女がヒロシマでみつけたものは、 衝動に限りなく近いもの。
まっ白い服で夜の街へ飛び出すシーンが好き。
ゆったりとした時間が流れる白黒の世界。
    
ぞくっとするほど、質感が生々しくて、 目を背けたくなるようなヒロシマと、
平和に見えるヌベールでの、彼女の心の苦しみが対比されていて、
彼女一人分の苦しみなんだけど、 どうにかなってしまいそうなくらい重くて、
過去に何万人分こんな苦しみがあって、
いまも何万人分あるんだろう。
簡単に、自分はかわいそうだなんて言ってはいけないと思った。

Une femme est une femme


(1961)
Directed by Jean-Luc Godard.
With Jean-Claude Brialy, Anna Karina, Jean-Paul Belmondo.
_
かわいいくて、ポップ。そう言わざるを得ない。
その当時の若者の風俗をとても感じさせる。
些細で、でもあるあるって思うできごとがたくさんちりばめられていて、観ていてうれしくなる。
恋は楽しい。
これが、男の人の監督によって創られたっていうのが意外なほどかわいい印象が強かった。
もうしゃべらない!って本のタイトルでけんかするシーン。

Le Mépris



(1963)
Directed by Jean-Luc Godard.
With Brigitte Bardot, Michel Piccoli, Jack Palance.
 
有名なBBを観たくて選んだ映画。
美しいけど、少し顔がこわい・・・
こういうのが、この時代の美人だったんだ。
 
愛情が醒めて、軽蔑へと変わる。
関係ないけれど、「人との関係って変わっていくものだね。」と言われたことを思い出した。
止められないに、一度変わってしまったら元にはもどらない。
哀しいけれど。

崖と海、男と女、静と動、上と下の対比が、すれ違いを表す。
照りつけるイタリアの太陽と、絵の具のように鮮やかな海。
太陽にじりじりと焼かれるBBの裸体とお尻。
映像が美しい。

壊れていく関係がじりじりと進んでいくところがもどかしくも、リアリティに溢れている。
詩的な会話。
フランス語、難しかった。


Monday, June 8, 2009

EXILES


(2004)
Directed by Tony Gatlif.
With Romain Duris, Lubna Azabal, Zouhir Gacem.
整いすぎた構図が少し居心地が悪い気がしたけど、
色鮮やかで異国情緒あふれる絵と力強い音楽に誘われた。
   
主人公のふたりの、自由だけれど、どうにもならない、行き場のない気持ちが溢れていて、
うまく言葉にならない、その感情に共感した。
      
旅行中に、窓から全く知らない景色を眺めながら、
でも音楽で世界を遮断して、自分の世界に浸る瞬間が恋しい。
     
印象に残ったシーンがたくさんあって、
バイオリンと壁と埋める音
サッカー場でめちゃくちゃに踊るナイマ
海辺で奔放に戯れるふたり
廃墟で祈る兄弟
ガラスの瓶と靴音がリズムを奏でる砂浜
赤茶けた世界とみずみずしいオレンジの対比
花に囲まれたお墓とヘッドフォン
              
スーフィズムの世界は見ててぐったりしたけれど、
いつ何が起こるか分からなくて目が離せなかった。
     
美しい映像で混沌として厳しい現実が表現されてた。
ヨーロッパに向かう群衆と、逆流してアルジェに向かうふたり。
現実とか、日常ってなんなんだろうね。
夢を見て求めてその末に行きつくとこ。

Transylvania


(2006)
Directed by Tony Gatlif.
With Asia Argento, Amira Casar, Birol Ünel.
_
彼の描く女は、感情を知っている。
彼女たちを見ていると、自分には感情がないのではないかと思うくらい、
喜び、悲しみ、怒り、愛する。
自分が感じたものを全く疑わない。
細い体から溢れる生命力。
痛々しくも見えるその生き方で、捜し求めるものは何なのだろう。
異国な感じと、異様な感じ。
音楽との完璧な組み合わせ。
自分のルーツを求める。
どん底まで傷ついて、次々に皿を割りながら
弱弱しく、でも、力強く踊るシーン。
体中のタトゥーが、彼女のこれまでを表し、
その上に書き込まれた生命が、これからを表す。
夜の闇につるされたシャンデリア。
不釣り合いに華美な装飾品から放たれる真白な光と色を失った枯れ木。
美しい。
   
人間の力でできることは限られているけれど、
思っているよりも多いのかもしれない。

Vengo


(2000)
By: Tony Gatlif
With: Antonio Canales, Orestes Villasan Rodriguez

素晴らしい。
歌、踊り、アンダルシアの乾いた空気。
閉鎖的な地方の世界が、そこに生きる人々が生き生きと描かれている。

Vengo = Vengar 復讐する
しがらみの中で生きているのはどこの世界でも同じだと思う。
その中で交錯する愛情と憎しみ、喜びと悲しみ。
ふっとした瞬間に大切な人に見せる、カコの笑顔。

Galif監督作品の中でも、Transylvaniaと張るくらい好き。
監督の、友人と住み慣れた土地で撮影されたこの作品。
ひしひしと監督の愛情が伝わってくる。
フラメンコ、ヒターノ、アンダルシアの生活。
観ていて、心が締め付けられるほど愛しくなる映画。

Naci en Alamo
Arrinconamela

Tuesday, May 26, 2009

Persepolis


(2007)
Directed by Vincent Paronnaud, Marjane Satrapi.

イラン革命を経験した、ある女性の一生。
テロや政治だけではない、ある一国で普通に生きている女性。
アニメだからこそ、全く異なる環境をすんなりと受け入れて、感情移入することができた。

フランス語も平易で、流れもゆっくりなので、フランス語の授業にいいかも。
影絵のような、白黒の絵が、エキゾチックで美しい。
絵本を読んでいるような映画。

オーストリアで"Je suis Française"という彼女がかなしくて、でもその気持ち少しだけ、わかる。
自分が属するものであり、自分では選べないもの。

女性の抑圧と、西欧化への反発。
理不尽。
もう、いったい何なのかしら。

Tuesday, May 5, 2009

Rois et Reine



(2004)
Directed by Arnaud Desplechin.
With Emmanuelle Devos, Mathieu Amalric, Catherine Deneuve.

きらいではなかったけど、?だらけ。
闇の中から語りかける父親の姿。
4人の男を愛して、そのうちのふたりを死なせた。

まだこの感覚を理解するには早いのかもしれない。
一生わからないかもしれないけどね。

ことばが詩的で、日本語訳も素敵だった。
世界の切り取り方が、共感できるところもできないところもあったけどすきかな。

Bonjour Tristesse


「悲しみよ こんにちは」
Françoise Sagan
河野万里子 訳

もうすぐ、サガンの一生を描いた映画が出ると聞いて興味をもった。
きれいで、残酷。

さらさらこぼれる砂
きらきら太陽を受けて輝く海
滴り落ちるオレンジ
夜にきらめく銀のドレス

一人の女の子の繊細な内面が、
全てさらけ出されていて、
その考えの方向に惹きこまれた。



Wednesday, April 29, 2009

Gadjo Dilo


(1997)
Directed by Tony Gatlif.
With Romain Duris, Rona Hartner, Izidor Serban.
 
「愚かなよそ者」 
 
Exileを思い出す始まり方。
アイデンティティを自分の奥深くに求める。
ぐるぐるとまわる世界と、一人の人間のか細さ。
 
最後のカセットを埋めるシーンは、
音楽がロマの生活に結びついていることに気が付いたからか。
彼は、自分が父親のカセットに出会ってよかったと思わなかったのかな。
それとも、自分がそれまで生きてきた文明社会の否定?
 
ただレコードから流れてくる録音ではなくて、
その場で喜びを、悲しみを込めて歌う音楽。
 
ロマという生き方と、外にいる人間。
憎悪に近い偏見や敵意。
同じ場所に住み、言葉で意志の疎通が可能な人間の間にこんな憎しみが存在する現実が、
ここにもある。
言葉を、人種を、民族を超えた人間同士の関係。
同じ人間同士だと思えばその気持ちを汲むことが可能なはずなのに。
必要なのは、ほんの少しの人間同士のふれあいときっかけ。
ロマへの愛情がひしひしと伝わってくる。
彼らの生活を温かくみつめる視点。
どんな人間にも共通するものがあると思う。