監督;Diane Bertrand
原題;L'annulair
感覚に訴えてくる映画。
音と質感の表現が圧倒的。
ぞくってするほど、感覚が伝わってくる。
青に金の蝶が舞う冷たいタイル。
深い赤のエナメルの靴を履かせる仕草。
透きとおった風に揺れるドレス。
優雅に、気が狂ったように揺れるブランコ。
亡霊のように雨の窓に映る二人。
「私はあなたに囚われていたかった。
この靴を履いたまま。」
原題;L'annulair
感覚に訴えてくる映画。
音と質感の表現が圧倒的。
ぞくってするほど、感覚が伝わってくる。
青に金の蝶が舞う冷たいタイル。
深い赤のエナメルの靴を履かせる仕草。
透きとおった風に揺れるドレス。
優雅に、気が狂ったように揺れるブランコ。
亡霊のように雨の窓に映る二人。
「私はあなたに囚われていたかった。
この靴を履いたまま。」
本がすき。
小川祥子の日本語がすき。
警告に対して、どこにも行きたくないと答える彼女。
捕われていることが心地良いという感覚。
自由であることが、自分で全てを決めれることが重荷。
分かる気がした。
決められた生活。
決められた順序。
ないものねだりなのだろうと思う。
自由がなければそれを欲する。
自由であれば不安になる。
日本文化に基づく感覚かと思えば、
映画化した監督はフランス人。
不思議だ。