(2002)
Directed by Delphine Gleize.
With Chiara Mastroianni, Ángela Molina
日常と隠された苦悩?
間違いなく私の好きな系統の映画。
あんまり期待せずに見始めたけれど、
始まってすぐ姿勢を正した。
鮮やかな色と艶。
毎シーンが意味深な絵になる。
言葉が少なくて、音楽と絵で見せる。
闘牛には反対だけど。
でもこの映画が好きなのは牛が解体されていくシーンを淡々とアートにしているところ。
死を暗示するものがうさぎと鳩。
ひとつだけとれた濃いネイルとピンクのコート。
どうしたらいいかわからず宙ぶらりんの赤ちゃん。
女の子の光る角。つの毒。
翻訳の日本語が、つの毒とか訳し方が好きなところもいっぱいあったけれど、
本文とずれたところがいくつかあって気になった。
それもねらったのかな。
グロテスクなシーンも含め、 その鮮やかな色と奇抜な組み合わせ。
どのシーンも飾っておきたいぐらいきれいだった。