(2009)
Directed by Pedro Almodóvar. Starring Penélope Cruz, Lluís Homar, Blanca Portillo.
あっさりと観ることができたところにがっかりした。
最近のアルモドバル映画は受け入れられがたい印象がだんだんとなくなってきた。
ペネロペのための映画。
ファッション、カラフル、ハイヒール。
映像の色と質感が素晴らしかった。
アルモドバル俳優が揃っていて、
Mujeres Borde Ataque Nervioへのオマージュが楽しめる。
Blanca Portilloの演技好きだな。
映画作りへの愛が込められていると思う。
破られた写真で埋め尽くされるシーン、トマトにこぼれ落ちる涙。
ハイヒールのクローズアップがアルモドバル。
Ernestoが死んだふりをしていたシーンのペネロペ無表情。
Ernestoがペネロペを突き落とした無表情。
唇の動きを読むプロフェッショナルの過度な無表情はユーモアなんだろう。
アルモドバルの世界では女の方が感情に流されやすく、周りに影響されやすく、正しい選択をしているとは限らなくても理解されやすい反応をする。そして一途。
男の方がエゴイストで、移り気で、わかりにくいな、と。