Wednesday, April 29, 2009

Lyon


私は、このときから何か変わったのかな。

ぎらぎら太陽が照りつけていた一か月。
 
Lyon, 2006 Summer

Gadjo Dilo


(1997)
Directed by Tony Gatlif.
With Romain Duris, Rona Hartner, Izidor Serban.
 
「愚かなよそ者」 
 
Exileを思い出す始まり方。
アイデンティティを自分の奥深くに求める。
ぐるぐるとまわる世界と、一人の人間のか細さ。
 
最後のカセットを埋めるシーンは、
音楽がロマの生活に結びついていることに気が付いたからか。
彼は、自分が父親のカセットに出会ってよかったと思わなかったのかな。
それとも、自分がそれまで生きてきた文明社会の否定?
 
ただレコードから流れてくる録音ではなくて、
その場で喜びを、悲しみを込めて歌う音楽。
 
ロマという生き方と、外にいる人間。
憎悪に近い偏見や敵意。
同じ場所に住み、言葉で意志の疎通が可能な人間の間にこんな憎しみが存在する現実が、
ここにもある。
言葉を、人種を、民族を超えた人間同士の関係。
同じ人間同士だと思えばその気持ちを汲むことが可能なはずなのに。
必要なのは、ほんの少しの人間同士のふれあいときっかけ。
ロマへの愛情がひしひしと伝わってくる。
彼らの生活を温かくみつめる視点。
どんな人間にも共通するものがあると思う。

Friday, April 17, 2009

La Visite de la Fanfare


(2007) Israel
Un film d'Eran Kolirin avec Ronit Elkabetz
 
ついほほが緩んでしまう映画が増えてうれしい。
登場人物の微かな息遣いが聞こえる繊細な映画。
 
すごく有名な音楽隊でもなければ、
奇妙奇天烈な人が出てくるわけでもない。
素朴な日常と密接に結びついたストーリー。
 
ぎこちない夕食のテーブルで、
がんばる気持ちも、居心地が悪い感じも。

スケート場で心が温まる三人の姿も。

好き。

Pierrot Le Fou


(1965)
Directed by Jean-Luc Godard.
With Jean-Paul Belmondo, Anna Karina, Graziella Galvani.
Nouvelle Vague
気狂いピエロ
最高のロードムービーというキャッチフレーズに惹かれた。
よく名前を聞くクラシック。
 
なんでわざわざそんなことを、と不思議になる。
でも、人生の醍醐味ってそんなもの?
 
クラシックな高級車を海に沈めて、
朝まで砂浜で空を眺める。
 
火をつけられて、荒野で燃え盛る車。
 
スーツケースを二つ抱えて川を渡る。
でも、その中に入っているものは人生に必要なものなんかじゃ決してない。
きっと、何も必要ないから。
  
美しい映像。
Exile(Tony Gatrif)を思い出した。
 
平凡な日常を抜け出したい?
何を求めて、どこまで行ったら終わりが来るのか。
この旅は、死ぬまで終わりが来ない旅。
 
真っ青に塗った顔と、こんなはずではなかったという終わり方。
激しくて、美しい映画。

Thursday, April 16, 2009

今日のディネ1

今日のディネ

アスパラの梅マヨサラダ
アスパラのガーリック炒め
アスパラのポタージュスープ
アスパラのニース風サラダ(ゆで卵、ツナ、オリーブ、トマトetc)

鶏のハニーマスタード

さやえんどうの塩ゆで+マヨ、レモン

きゅうりの梅しそ和え

たけのこごはん

三つ葉のお吸い物

Friday, April 10, 2009

l'Europe




ヨーロッパに帰れる。
本当に予想もしていなかった。
やっぱり平凡に生きていくのね、と決心した矢先。
何ができるのだろう。
でも、とりあえず行ってみる。
与えられたチャンス。
 
想い続けることの大切さをつくづくと実感した。
これに努力が加われば、きっと何かになる。
これからも、欲しいものは想い続けよう。
一歩一歩は小さくても、確実にその方向に進むから。
自分はどこを目指すのか。
 
この環境を与えてくれている家族、そして友達、
私の周りにいる全ての人に感謝を忘れないように。
きっと、あの時ほど馬鹿じゃないから。
冷静に自分の生活基盤を築いて来ること。
 
フランス語も、スペイン語も、英語ももちろん、自分のものに。
もう、私はその国に住んだことないなんて言い訳は通用しない。
こんな機会を与えてもらえるんだから。
がんばる。



Tapa C24



Tapa C24
無数のバルが競い合うバルセロナで教えてもらった名店。

タパスもさることながら、ここの絶品デザート。
小腹が空いたねと摘んだベリーのケーキとオリーブオイルかけチョコレート。
言うことなし。

いつもは素朴なpatatas bravasも、ちょっとしゃれた感じ
普通のタパス、にひとひねり手を加えたメニューが多い。
夜の雰囲気も良くて、おしゃれだけどアットホーム

おいしいタパスが食べたいと言われたら、ここに連れてく!
   













Tapa C24
Diputacio, 269,
Barcelona, Spain
+34 934 880 977

Barメニュー1

作ってみたい。

マスカルポーネ
干しいちじく
くるみ
アーモンド
蜂蜜
バゲット

くるみ、いちじくを炒る。
マスカルポーネの上に全部かける。
バゲットにつけて食べる。

Wednesday, April 8, 2009

Les Quatre Cents Coups





(1959)

Directed by François Truffaut.

With Jean-Pierre Léaud, Claire Maurier, Albert Rémy.

A bout de souffle...






 
 
 
 
 
(1960)
Directed by Jean-Luc Godard.
With Jean-Paul Belmondo, Jean Seberg, Daniel Boulanger.
この映画が50年も前に作られたなんて信じられない。
時代を映す鏡。
人々は、どんなことを思って、
どんな風に生きてきたんだろう。
映画の中から現代に通じているかっこいいの感覚がいい。 

La Haine








 



(1995)
Directed by Mathieu Kassovitz.
With Vincent Cassel, Hubert Koundé, Saïd Taghmaoui.
 
世界をちがう視点で見せられる。
今目に見えている同じ空間に、全くちがう世界がある。
人の心は見えない。
 
重要なのは着地。
 
社会に疑問を投げかけるとともに、
純粋にとてもかっこいい映画。
 
jusqu'a ici tout va bien

Taxi 2

(2004)

アクションも、コメディも、あまり見ないジャンルだけど、
このシリーズは好き。
 
スカッとばかで、
開いた口がふさがらないようなユーモアだけど、
すっきり!
 
エッフェル塔の前でパトカーが積み重なっていくとことか。

Un long dimanche de fiancailles

(2004)
Directed by Jean-Pierre Jeunet.
With Audrey Tautou, Gaspard Ulliel, Dominique Pinon.
 
戦争ものってなかなか手が出せないんだけど、 よかった。
戦争が人の心に残したものとは何なんだろう。
国を、民族の枠を超えて、人として相手のことを考えること。
 
想いを貫けるように強くなりたい。
何が起こるかなんてわからないもの。

Börn náttúrunnar



(1999) Iceland
Directed by Friðrik Þór Friðriksson.
With Gísli Halldórsson, Sigríður Hagalín, Baldvin Halldórsson.


深い緑。

自分の生活の全てを後に残して、 ただ終わりを待つ時間。
そんな風に管理されて、 どうして生きていかなきゃいけないんだろう。

木を削って一人棺を作る。
鮮やかで厳しい自然と、 深い歌声が心に残る映画。

「だれも自分の人生を選ぶことはできない」

「どの道を行き来するかは どの人生を選ぶかによる」

Peau D'ane

(1970)
Directed by Jacques Demy.
With Catherine Deneuve, Jean Marais, Jacques Perrin.

シュール。
きらきらなのにえぐい。

ありえないんだけど、人間の心理かもね。

人生が嫌になったときに見るべき。

下妻物語

(2004)

the 日本。
ばかばかしくて、笑える!
邦画って独特の笑いがある。

Moi Cesar 10 ans 1/2, 1m39


(2003)
Directed by Richard Berry.
With Jules Sitruk, Maria de Medeiros, Jean-Philippe Écoffey.
やってしまった。。。て全てが裏目に出ても、
意外にひとは気にしてなかったり。
何もわかんないと余計に想像がふくらむ。
パパが刑務所に行ったってエピソード。
近くにいても、 お互いが表現しあわなきゃ通じない。
身近すぎて後回しにしちゃうけど、なくなると存在の大きさに気づく。
尊敬してるし、大好きだけど、おいてかれたくない友達。
きっずのフレンチに胸きゅん。
それはそうと、 冒険したい。

Good Bye LENIN!


(2003) Germany
Directed by Wolfgang Becker.
With Daniel Brühl, Katrin Saß, Chulpan Khamatova.

ポップでシュールだけど、なまなましい。

宇宙飛行士になりたかった少年がロケットにのせて灰をまくとこ。
国境を越えなかった母親。
少し長い眠りから覚めたら、世界が全く変わっていたら。

Ecole


(2004)
どこか暗くて、 何かが潜んでそうな世界。
映像はきれいだけど、よくわからない。

Dreamgirls

(2006)
Directed by Bill Condon.
With Jamie Foxx, Beyoncé Knowles, Eddie Murphy.

美しい。
ファッションも、スタイルも、音楽も、歌も。
こんなに素敵な世界が見られるとは予想もしてなかった。

The Devil Wears PRADA

(2006)
Directed by David Frankel.
With Meryl Streep, Anne Hathaway, Emily Blunt.

かわいい!
映画の中のファッション。
ハイヒールで朝のタクシー出勤。
素敵な街並み。

アメリカンハッピーエンドは現実にときめきを感じれる。
ちょっとしたことが素敵で、あ、これ!って。
nycでコーヒーとベーグル持って出勤したい。

La Petite Lili



(2003)
Directed by Claude Miller.
With Nicole Garcia, Bernard Giraudeau, Jean-Pierre Marielle.

絵とひとの映し方がすき。
だいすきなリュデュビ-ヌサニエと
主人公のおとこのこの真剣な目が素敵。

きれいで閑静な田舎。
一度壊れたものはもとには戻らない。
希望をもって生きていたら、結局何も起こらなかったよ。

退屈で、でも平和な人生を選ぶか、
大切なものを失っても求め続けるのか。

Tuesday, April 7, 2009

Nubes de Verano

(2004)
Directed by Felipe Vega.
With Roberto Enríquez, Natalia Millán, David Selvas.

信じるとは。
見えないと、不安になる。
どれだけ、信頼していても、簡単に壊れてしまう。
他人からみるものは、自分が見るものとは違う。
何年も寄り添った夫婦の関係にしても、それは同じ。
    
裏切りは一瞬かもしれない。
その気がなくても、人の気持ちを計画なんてできないと思うけど、
例えば、こういうこともある。
   
スペインの強い夏の日差しと、強い女性。
それでも、お互いを愛し続ける心があればいいじゃない、と思うのは、エゴ?

Amores Perros


(2000) Mexico
Directed by Alejandro González Iñárritu.
With Emilio Echevarría, Gael García Bernal, Goya Toledo.
すごく上手く構成されてる。
才能溢れる監督なんだろうな。
先が予測できない展開。
好みではないけど、いい映画。

Jardins en Automne

(2006)
Directed by Otar Iosseliani.
With Séverin Blanchet, Jacynthe Jacquet, Otar Iosseliani.
幸せって?
かちかちに固まった鎧を脱げば、こんな幸せもあるのかも。
フランスのおじさんって、はちゃめちゃで、適当で、魅力的。
なんていうか、人生において大切にするものが、楽しい気がする。

Les Enfants du marais



(1999)
Directed by Jean Becker.
With Jacques Villeret, Jacques Gamblin, André Dussollier.

シリアス・心温まる系かと思っていたら、
おじさんたちのユーモアが利いてる。
クスリとする場面もたくさんあって、でも切ない。
フレンチなブラックジョークがたくさん混ざって、懐かしい。